こ、この巨大な顔は、い、一体なんだぶ~!?
一緒に並ぶと、ボクの顔が小顔に見える 。。。
ん?
よく見ると何か書いてあるぶ~。
ふむふむ。
このお顔だけの大仏様、数々の苦難の歴史を乗り越えてこられたんだって。
歴史は、なんと、17世紀にさかのぼり、(戦いで亡くなった兵士の冥福を祈る為)
釈迦如来像が建立されたのが始まりなんだって。
その後、銅製の仏像ができたんだけど1841年に火災に遭い
1843年には、大仏が新鋳されたんだぶ~。
ところが、今度は、1923年の関東大震災で頭が落ちてしまったんだって!!
更に、1940年には、金属供出され、体の部分を失ってしまったそうなんだぶ~!
震災で落ちたお顔だけれど、上野の寛永寺で保管されていて、
1972年に今の場所に戻り、安置されたんだって。
数々の苦難を乗り越えたこのお顔だけの大仏様、「もう二度と落ちない」ということで、
受験シーズンになると、たくさんの人達が、合格祈願にやってくるんだって。
皆が、希望のところに合格するといいな。
上野の大仏様、これからも皆を見守って下さいぶ~!
広い上野公園、今度は、博物館がある方に行ってみるぶ~。
おおっ!
国立科学博物館の前にいるこの巨大な生き物は!?
地球上に生息する最大の動物、シロナガスクジラだね。
そうそう、博物館の日本館には、アマミノクロウサギのはく製が展示されてるって知ってた?
アマミノクロウサギは、絶滅危惧種で、鹿児島県の奄美大島と徳之島だけに生息し、
原始的な形をしていると言われる貴重な生き物なんだぶ~。
あ、今度は向こうにきれいな噴水池が見えてきたよ。
広~い上野公園、歩き疲れたら、ちょっとここで一息いれるのもいいね。
近くには、おしゃれなカフェもいくつかあって、皆くつろいでいるぶ~。
奥の方に見えるのは、東京国立博物館だよ。
日本を中心に東洋の絵画や彫刻・工芸品などが展示されていて、
年に二回公開される日本庭園もあるんだよ。
東京国立博物館から少し歩いたところに黒田記念館があるよ。
ここは、鹿児島市出身で、『日本近代洋画の父』と言われている黒田清輝が
遺産の一部を美術の奨励事業に役立てるようにという遺志を受けて建てられたものなんだぶ~。
ぼくの好きな黒田清輝の作品は『湖畔』。
黒田は、フランスに留学したんだけど、留学中に滞在したグレー・シュル・ロワン市には、
rue de KURODA Seiki(黒田清輝通り) と名付けられた通りがあるんだって。
同じ鹿児島人として、誇らしく思うぶ~。
黒田記念館は、現在、耐震工事のため休館中。
早く公開されるといいなぁー。
今日はいっぱい歩いたなぁー。
日も暮れてきたし、噴水広場を通って、そろそろ帰るとするかな。
あれ、桜並木で有名な通りに淡い光が見えるぶ~。
なんだろう?
わー、きれいな行灯が並んでいるぶ~!
このときはちょうど、『うえの華灯路浮世絵行灯(はなとうろうきよえあんどん』
が行われていたんだぶ~。
噴水広場の南側から(西郷さんの銅像の先の方にある)袴腰広場まで、
歌川広重の『名所江戸百景』が描かれた行灯が並んでいるよ。
あー、ロマンチック!
今度、さくらちゃんを誘って、絶対、この道を二人で歩くぶ~!
【記事協力:謎のおごじょ様】